こんにちは。
前回は、ほとんど本を読まない方を対象に、簡単に読むことができる、手に取りやすい、いわゆる初心者向けのビジネス本をご紹介させていただきました。
日本は、本を読まない国と言われているため、本屋も初心者向けのラインナップをそろえています。
そのため、どうしても、「そんなの知っているよ」といった認知度の高い本ばかりになってしまった感があります。(ただ、本当におすすめです!)
今回は、私が読んだ中で、世間的な認知度は、あまりないけれども、ビジネスに役立つ本であり、興味深く、読みやすかった本をご紹介させていただきます。
僕らが毎日やっている最強の読み方―新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意
知は『武器』であり、『楽しみ』でもある
- 読みやすさ ☆☆☆☆☆
- 学び ☆☆☆☆★
佐藤優氏と池上彰氏の情報収集に対して5W1Hがすべて記載されている本です。
販売されてから、そこそこの年数が経っていますが、その情報収集の技法は、今でも全く問題ないもの。
当然、お二人のインプット量は、段違いですので、その通りに実施することはできませんが、自分にできそうな部分だけを取り入れるだけでも、十分にレベルアップが図れます。
私自身も、本書を読み、情報収取の重要性について理解・触発され、読書量1~3冊/年から、100冊超/年に爆増しました。
「新聞、雑誌、ネット、書籍を読みこなそうと思ったときに、じつは一番大切になるのは、すべての土台となる基礎的な知識」と語られており、
本書は、そのための手段が記載されているわけですが、2人からのメッセージは、
「知は『武器』であり、『楽しみ』でもある」というものです。
知という武器を手に入れることで、いろいろな情報を読みこなすことができるということは、
今まで読んでいた同じものが、また違った視点で見ることができ、興味がさらに深くなる。
つまり、どんどん自己をレベルアップさせることができる、ともいえます。
そんな気付きが得らる一冊です。
仕事をしたつもり
空いた時間で「回復」&「本当の仕事」を!
- 読みやすさ ☆☆☆★★
- 学び ☆☆☆☆☆
本書は、会社の先輩から、ためになるからと、オススメ本として渡されていたものですが、正直避けてきました。
「お前がそうだ」と先輩から言われたわけではありませんが、自分に当てはまるケースが記載されていることで、嫌な気分になりそうと思ったからです。
嫌々ながらも本書を開くと、想像通り、でした。
この手の本は、大体自分自身に当てはまる「仕事をしたつもり」の事例が多く記載されているものです。
それに、若干打ちのめされそうになってきましたが、
本書の肝は、「あなたはダメダメだ!」と打ちのめし、「仕事をしたつもり」にならないノウハウを伝授することではありません。
「仕事をしたつもり」になることは、日本企業のシステム上、ある程度は仕方がない。
大事なことは、それを把握し、意味のない「仕事をしたつもり」の時間をできる限り圧縮する。
その空いた時間で、自分の体力を回復する余暇時間とする、または、「本当の仕事」をする時間に充てるという点です。
ブラック企業は論外ですが、我々は日々時間に追われています。
本書は、仕事への考え方だけではなく、日々の過ごし方に対しても、大きな気づきを私自身に与えてくれた、という点で思い出深い1冊となっています
自分でやった方が早い病
仕事を任せるのは、大変…。
読みやすさ ☆☆☆★★
学び ☆☆☆☆★
ある程度仕事に慣れてくると、「自分でやったほうが早い病」にかかってしまいやすくなります。
なんでもかんでも人に振ってしまって、自分を楽にさせようというわけではありませんし、
かといって先ほどの本「仕事をしたつもり」と同様に、任せて自分の時間をつくるということでもありません。
本書は「自分でやらずに仕事を任せることは大変なこと」であるという大前提のもと、
そのための思考法や、ノウハウ、持つべき責任感などの学びが記載されています。
読んでいるうちに、「こんなに大変ならば、やっぱり自分でやったほうが早いんじゃ…」と思うことがありますが、
それこそが人の幸せに繋がっていく、と、伸びている会社の社長は考えている、とあります。
その境地とは何かを、知るために本書を開くのもオススメです。
独裁者の最強スピーチ術
言葉と情熱と「ストーリー」
- 読みやすさ ☆☆☆☆★
- 学び ☆☆☆☆★
本書は、ヒトラーと橋本徹氏を独裁者として取り上げ、両者はスピーチ力によって、立場を築き上げたとして、そのテクニックを分析し、手法をわかりやすく解説した本です。
橋本氏=独裁者という図式は、今でこそ結び付きにくいものですが、本書が書かれた少し前の2011年ごろに、「独裁者」とマスコミ等によってバッシングされていました。
そんな逆風の中、大阪府知事⇒大阪市長へと転身を成功させた肝が、そのスピーチだったと筆者は考えています。
そして、どちらも、そのスピーチの中で「人を動かすストーリーの黄金律」があったとしています。
本書の後半にある文章で「スピーチを、単なる挨拶や自慢話をする場としてとらえずに、『ストーリーを語ることで未来を変える』場にしてほしいと切に願う」と作者の想いが記載されています。
発信する力は、今では何よりもの武器になります。
過去何冊も、話し方、SNSの発信方法がベストセラーとなっていますが、ヒトラー・橋本氏の2人の手法として、本書はその強烈なテクニックを学ぶことができます。
以上、少し古いラインナップになってしまいましたが、それぞれの学びは今でも、今でこそ必要なのではないかと思い、私も最近読み返しました。
ぜひ手に取っていただけると嬉しいです。
それでは。
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