知っていると“仕事の学び”が促進する理論①「7・2・1の法則」

ビジネス

成長するために学びが必要なことは言うまでもないと思います。

ビジネスマンにとっても、成長しないと評価されず、報酬にも結び付かないため、学んで成長していく必要があります。

今回は、意識することで、その“学び”の効果が倍増する2つの理論、「7・2・1の法則」「コルブの経験学習モデル」について、ご紹介させていただきたいと思います。

私自身がこの2つの理論に明確に触れたきっかけは「ヤフーの1on1」という本でその学びの応用手段「1on1」が説明されている本でした。

この本については、今後取り上げたいと思いますが、今回は2回に分けてそれぞれの理論について説明させていただきたいと思います。

7・2・1の法則

「7・2・1の法則」は、成長するための“学び”が、その実、何からどれくらい学んでいるかについての理論で、その割合が7:2:1の法則になっているという内容です。

その内容がこちら。

  • 7:仕事経験から学ぶ
  • 2:他者から学ぶ
  • 1:研修や書籍から学ぶ

どことなく感じていたり、どこかで聞いたことはあるような話かもしれませんが、はっきりと意識することは非常に大切だと思います。

私もそうでしたが、人が何かを学ぼうと考えたとき、まず考えるのは、本や通信教育という手段がまずは思い浮かびますし、会社でも人材開発として何をするかを考えたときには、どんな研修をするか、という考えからスタートしがちだと思います。

ただ、この理論でいうと、研修や書籍から得られる学びが占める割合は1割にしか満たないということを認識しておくことが非常に重要です。

以下で触れたいと思いますが、その1割を決してしなくてよいということではありません。ただ、自分が成長したいと考えたとき、他者を成長させようと考えたとき、何にどれだけ力を注ぐことが効果的なのかを知ることが大事です。

7:仕事経験から学ぶ

仕事経験での学びが最も人を成長させます。

ここで大事なことは、「経験に優る学びはない」という点です。

また、特に「“新しい”経験」が成長したいとき、成長させたいときには、最も効果的です。

とはいえ、いきなり日々の仕事と全く違うことをしたら、怒られてしまうのでは?という懸念もあるかもしれません。そんな時は自分のいつもの仕事のやり方や範囲を迷惑かけないように少し変えてみるということを積み重ねることで、新しい経験を積み重ねてみましょう。

リーダーのポジションにいて、部下を持つ人は、部下に対して少し新しい仕事を振ってみて経験させ、部下の成長を促すよう働きかけてみましょう。

2:他者から学ぶ

全く新しいことを始める際、自分の力だけで、手探りで行うよりも、人から教えてもらって、そのやり方を学ぶことのほうが圧倒的に効率的です。

新入社員を想像したとき、先輩社員から実際の業務を教えてもらい、さらにそれを実践・経験することでどんどん仕事を覚えていきますよね。

つまり、OJT(On the Job Traning)は、「他者から学ぶ」と「仕事経験から学ぶ」という2つを組み合わせた教育の仕組みなのです。

1:研修や書籍から学ぶ

最後に「研修や書籍から学ぶ」です。研修や書籍では「1割」しか成長に寄与しない、そう思うと、研修や書籍は不要という気になってしまうかもしれませんが、そうではありません。

冒頭に記載したように、成長したい・成長させたいと考えたとき、研修や書籍だけを手段としても、効果は少ないのはその通りなのですが、「考えや行動を変える気づき」を得るために必要な「1割」なのです。

仕事経験で、自分の経験範囲で学び、そこに先ほどの他者の範囲も追加されますが、全く違う考えや方法を学ぶことで、さらに効率よく成長することができます。

まとめ

以上、7・2・1の法則の、要素それぞれを見ていきましたが、このすべてをうまく組み合わせることによって、効率的に成長することができます。

それぞれ特に難しいことではなく、OJTや研修など、身近なものにこの法則の要素は取り入れられています。

さらに、上述した「1on1」という仕組みを取り入れている会社もあります。自分で取り入れやすい形は何か、一度検討いただくのも良いかと思います。

最後に、私自身、新しい学びを得るために「簿記」を勉強し始めました。

7・2・1の法則を頭に入れて、新しいことを始めることも良いかと思います。

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以上、参考にしていただけると嬉しいです。

それでは。

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